コンバージョン(CV)とは?マーケティングでの活用方法や6つの種類や意味
中小企業のWEBマーケティング担当者の方であれば、今回のテーマである「コンバージョン(CV)」は必ず押さえておく必要があるでしょう。
しかし、コンバージョンの意味やマーケティングでの活かし方を理解していない方も多いはずです。
今回の記事では、コンバージョン(CV)の意味や、マーケティングにおける重要性、コンバージョンの種類、そしてコンバージョン率を高めるための方法を詳しく解説していきます。
SEO対策をこれから始めようとしている方や、すでに取り組んでいるけれど成果が出せていない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
コンバージョン(CV)とは
コンバージョン(CV)とは、WEBマーケティングにおける目標達成の指標であり、WEBサイト訪問ユーザーが特定のアクションを起こした際にカウントされるものを指します。
これには、商品の購入やサービスの購入や導入、資料請求、会員登録などが含まれます。
例えば、ECサイトでの購入、フォームの送信、メールマガジンの登録などがコンバージョンの具体例です。
つまり、コンバージョンは企業が行うマーケティングにおける最終目標であり、企業がユーザーに何をしてほしいかを表す指標と言えるでしょう。
企業がWEBマーケティングに取り組む際に、コンバージョンを測定し、その施策の成果を定量的に評価し、戦略を改善することができます。
コンバージョン率(CVR)との違い
コンバージョン率(Conversion Rate、CVR)は、特定の期間内に発生したコンバージョン数をサイト訪問者数で割った割合を示す指標です。
例えば、自社WEBサイトの訪問者が1000人で、そのうち20人が商品を購入した場合、コンバージョン率は2%となります。
このように、全体の訪問者数を母数とし、実際のコンバージョン数で割ることでコンバージョン率(CVR)を算出することができます。
WEBマーケティング施策の分析の場面で、CVやCVRという指標を良く活用します。
コンバージョン率(CVR)について詳しく解説した記事は、こちらにございますので、一度お読みいただければと思います。
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コンバージョンの代表的な項目
マーケティングの場面で、コンバージョンを設定する際いくつか代表的な項目があります。
・アクセス数
・コンバージョン数
・コンバージョン率
・CPA
これらの項目は、多くの企業がWEBマーケティング施策を振り返る際に活用する項目です。
これからWEBマーケティングを始められる方は、これらもあわせて覚えておきましょう。
以下の記事では、WEBマーケティングやコンテンツマーケティングの始め方を解説しています。
これからマーケティングに力を入れられたい方は、ここからお読みください。
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WEBマーケティングでコンバージョンが重要な理由
コンバージョンは、WEBマーケティングにおいて最も重要な指標の1つと言えます。
なぜなら、コンバージョンは「企業がユーザーに提供している価値が、どれだけ受け入れられているのか」を示す大事な指標だからです。
企業目線では、WEBサイトの訪問ユーザーを増加させることはもちろん大事ですが、「コンバージョンがどれくらいあるか」を最重要視します。
それはコンバージョンこそが、ビジネスの成果を左右するからです。
例えば、ECサイトを運営している企業で、商品の購入というコンバージョンが発生していなければ、
・商品やサービスそのものに魅力がない
・ユーザーが購入に至るまでのプロセスに問題点がある
このような仮説が可能性として考えられます。
つまり、コンバージョンを分析することで、ユーザーが求めているものや、改善すべき点が明確になります。
そのため、WEBマーケティングではコンバージョンが非常に重要とされているわけです。
コンバージョン率の目安となる数値
WEBマーケティングを担当している方であれば、コンバージョン率の目安を知っておくと「目指すべき指標」として設定しやすいことかと思います。
しかし実際には、コンバージョン率に目安はありません。
なぜなら、各企業が保有するWEBサイトのコンバージョンが違うからです。
とあるAサイトのコンバージョンは、無料会員の登録であるのに対しBサイトでのコンバージョンは、月1,000円のサブスク登録であったとします。
この両者では、コンバージョンのハードルの高さに違いがあるのはお分かりいただけますでしょうか。
そのため、コンバージョン率の目安となる数値はないのです。
しかし皆様と同じ業種や業態、業界のWEBマーケティング支援を行う会社であれば、ある程度の目安とすべき数値は持ち合わせている事と思います。
もしマーケティングの際に目安を知った上で取り組みたい方は、ヒトマケにお問い合わせいただき、コンバージョン率の目安を知っていただければと思います。
コンバージョンの6つの種類
コンバージョンには大きく6つの種類があり、それぞれが異なるマーケティング目標に対応しています。
以下で、代表的な6つのコンバージョンの種類を紹介します。
1. 直接コンバージョン
直接コンバージョンは、ユーザーが広告やリンクをクリックして、そのまま設定された目標を達成した場合に発生します。
例えば、ユーザーが広告をクリックしてすぐに商品を購入した場合です。
直接コンバージョンは、マーケティング施策の効果を直接的に測定できる指標として重要です。
2. 間接コンバージョン
間接コンバージョンは、ユーザーが最初に訪問したページで目標を達成せず、その後別のページを経由してコンバージョンが発生した場合にカウントされます。
たとえば、SEO記事コンテンツを読んだ後に、ブックマークしていて再訪問時に商品を購入した場合などのことです。
間接コンバージョンは、長期的なマーケティング効果や複雑な顧客購買行動を分析・理解するのに役立ちます。
3. ユニークコンバージョン
ユニークコンバージョンは、特定の期間内に同じユーザーが複数回コンバージョンを行った場合でも、それを1回としてカウントします。
例えば、1週間で同じユーザーが3回商品を購入した場合、ユニークコンバージョンは1回とカウントされます。
これにより、重複したコンバージョンを排除し、正確なデータを得ることができます。
4. 総コンバージョン
総コンバージョンは、期間内に発生したすべてのコンバージョンを合計したものです。
同一ユーザーによる複数回のコンバージョンもすべて含まれます。
この指標は、全体的なボリュームや売上を把握するのに適しています。
特に、リピート購入が重要なビジネスモデルにおいては、総コンバージョンの把握が重要となるでしょう。
5. クリックスルーコンバージョン
クリックスルーコンバージョンは、ユーザーが広告をクリックし、その後コンバージョンが発生した場合にカウントされます。
この指標は、特定のWEB広告がもたらす直接的な効果を測定するのに適しています。
これにより、広告の直接的な効果を測定することが可能となります。
6. ビュースルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョンは、ユーザーが広告を表示したがクリックせず、その後別の経路でサイトを訪問しコンバージョンに至った場合に発生します。
例えば、PCなどでバナー広告を見た後に、検索エンジンで直接WEBサイトにアクセスしてコンバージョンを完了させるケースがこれに当たります。
よくあるコンバージョンの例
マーケティングにおいて、よく見られるコンバージョンの例をいくつか挙げます。
商品やサービスの購入、導入
サービス業や小売業で展開する企業は、商品やサービスの購入・導入というコンバージョンを重要視します。
これらは最も一般的にイメージしやすいコンバージョンではないでしょうか。
例えば、ECサイトやサービスサイトで直接売上に繋がるコンバージョンですので主要なゴールとなるでしょう。
無料体験などの申込み
ソフトウェアやオンラインサービスを行う企業において、無料体験への申込みは重要なコンバージョンとなります。
無料デモを7日間利用し、本格導入の判断をしてもらうマーケティングをとられる企業もございます。
資料請求
BtoBビジネスでは、資料請求がコンバージョンの一つとして設定されることが多いです。
またBtoCのビジネスであっても、工務店やリフォーム会社であれば資料請求をコンバージョンとして設定することも多いです。
1社だけではなく、複数社から資料請求することで、比較検討するためのコンバージョンです。
お問い合わせ
問い合わせフォームへの送信も、一般的なコンバージョンとしてイメージしやすいでしょう。
その企業やサービスに興味を持っており、直接WEBサイトからお問い合わせをするわけですので、質の高いコンバージョンとなり得ます。
会員、メルマガ登録
WEBサイト訪問ユーザーにメルマガや会員登録を促すことで、継続的なリード獲得を目指す場合に設定されるコンバージョンです。
最近では公式LINEの登録への誘導も増えてきており、そこからコンテンツマーケティングに繋げる動線設計をしている企業も多くいます。
ここで紹介したのが、マーケティングでよく利用されているコンバージョンの例でした。
コンバージョン率を向上させるための方法
コンバージョンの意味や、重要性、コンバージョン率(CVR)との違いなど、WEBマーケティングを行う際に必要な要素をここまで解説してきました。
この後は、実際にコンバージョン率を向上させるための方法を紹介します。
1.SEOキーワードを適切に設定、見直しをする
コンバージョン率を向上させるためには、検索エンジンから適切なキーワードを入力したユーザーを、そのままコンバージョンに繋げるのが、最もわかりやすい方法です。
もしあなたが運営するWEBサイトの訪問ユーザーが多いにも関わらず、コンバージョン率が低い場合はキーワードに問題がある可能性があります。
自社が本当に獲得したいキーワードを選定し、SEO対策しましょう。
SEOコンテンツの制作の仕方や、そのコンテンツを活用したコンテンツマーケティングの方法については以下の記事をご参照ください。
2.ユーザビリティの向上
自社WEBサイトに訪問したユーザーが、快適にコンバージョンのポイントまで到達できるようにユーザービリティを向上させましょう。
例えば、サイト内に不要な情報が多すぎたり、ページの階層が複雑になっているとサイト内の導線が複雑になり、ユーザーの離脱に繋がりやすくなります。
そのため、自社WEBサイトの使いやすさを改善し、ユーザーが迷わずに目標達成できるようにします。
3.CTAを定期的に改善する
CTA(Call To Action)とは、コンバージョンに繋がる最終的なボタンやバナー、リンクなどのことを言います。
例えばボタンであれば、そのボタンを押した先にある未来をボタンのデザインに反映させることが大切です。
また1箇所だけではなく、複数CTAを設置することもコンバージョン率を向上させるための方法として有効です。
CTAを改善して、さらにコンバージョン率を向上させたい方は、こちらの記事をお読みください。
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4.ABテストの実施
WEBマーケティングのコンバージョン率を向上させるために、ABテストを実施する必要があります。
ABテストは、ランディングページなどを制作する際やリスティング広告を始める際に行うテストです。
ABテストについての説明はこちらからご覧ください。
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ABテストでは、WEBサイトのデザインやページの構成、ボタンの色や形、フォントなどをAサイトとBサイトでわけ、それぞれテストし、最も効果的なバージョンを選びましょう。
5.コンバージョンを定期的に測定する
コンバージョンを向上させるためには、定期的な測定を行う必要があります。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの解析ツールを活用することで、どのページが最もコンバージョンを生み出しているか、どの流入経路が効果的であるかを把握できます。
これにより、施策の改善点を明確にし、より効果的なマーケティング戦略を構築することが可能となります。
WEBマーケティングでは、この解析のステップが大切です。
その際の解析の方法や、Googleアナリティクスについて解説した記事はこちらにございます。
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6.質の高いコンテンツを制作する
コンバージョンを向上させるためには、大前提「コンテンツの質が高い」必要があります。
仮に自社のコンバージョン率が低くお悩みになられているのであれば、もしかするとコンテンツの質に問題がある可能性があげられます。
コンテンツの改善のため、ユーザーのニーズをしっかりと捉えられているか、検索意図をコンテンツに反映させられているかなど、再度見直しをしてみましょう。
質の高いコンテンツを制作するために必要な要素について解説している記事を、以下でまとめておきます。
コンテンツの質に課題を感じている方は、こちら記事をお読みください。
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7.入力フォームを最適化する(EFO)
ユーザーがWEBサイトから離脱するポイントが多い箇所の1つに、入力フォームがあげられます。
入力フォームの必要項目が多かったり、自動入力機能がない場合だと、ユーザーが離脱しやすくなります。
企業によっては、ユーザーから獲得したい顧客情報が違うかと思いますが、しっかりと選別した必要情報に絞り入力フォームを最適化しましょう。
中小企業がコンバージョンを狙う際は、コンテンツマーケティングがオススメ
多くの中小企業でコンバージョンの獲得のため、日々様々な施策を寝られています。
そんな中小企業の皆様におすすめしているのが、コンテンツマーケティングです。
コンテンツマーケティングは、質の高いコンテンツを制作し、それをSEO対策やSNS、ウェビナーなどあらゆるプラットフォームを活用し、ユーザーに届けていきます。
基本的に1回1種類のコンテンツだけで終わることのないマーケティング手法ですので、ユーザーとの関係構築にとても役立ちます。
つまり、コンテンツの種類だけユーザーは何度も訪問してくれるわけです。
またリスティング広告などのように、広告費用をかける必要がなく、コンテンツがある限り、そこから費用をかけずアクセスを獲得できるのも中小企業にお勧めできるポイントでしょう。
そんなコンテンツマーケティングについて解説している記事をまとめておきますので、ご興味のある方はご覧ください。
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まとめ
今回の記事では、コンバージョンの意味、種類、そしてコンバージョン率向上のための方法について解説しました。
コンバージョンは、WEBマーケティングにおける最も重要な指標の一つです。
企業の目標を達成するためには、コンバージョンの種類やその効果的な活用方法を理解し、戦略的に取り組むことが求められます。
また、コンバージョンを分析し、改善し再度実行するというPDCAサイクルを回すことで、より効果的なマーケティング施策に近づいていきます。
今回の記事が、あなたのマーケティング戦略に役立ちビジネスの成長につながれば幸いです。
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