【GA4対応】離脱率とは?直帰率との違いや原因と改善手法など解説

コンテンツマーケティングでは「分析と改善」が成果を最大化させるため最も重要な要素を担っています。
今回は分析の中でも「離脱率」について解説したいと思います。
今までGoogleアナリティクスでは簡単に確認できていた離脱率が、GA4へ移行となったことで難しくなったと思われている方も多いと思います。
今回は離脱率の概要や、直帰率との違い、計算式と改善ポイントなどを詳しく解説していますので、最後までお付き合いいただければと思います。


大手企業を中心にWEBマーケティングを通して集客や採用の支援をしていた。 WEBマーケティングの中でも、主にSEOやオウンドメディアでのコンテンツマーケティングを得意とし、自身が運営するWEBメディアでは、53日でGoogle検索順位1位を獲得。
離脱率とは
離脱率とはは、特定のWEBサイトを訪れたユーザーのうち、どのページが最後の閲覧となったのかを数値化した指標です。
ユーザーは同じページに永遠に滞在することはなく、どこかのタイミングで必ず「離脱」をします。
しかし「離脱をするページ」に偏りがあった場合は、そのページに何か問題がある可能性が浮上します。
そこでコンテンツマーケティングの分析において、ユーザーがよく離脱をするページを特定するために「離脱率」を算出します。
この離脱率の定義をGoogleアナリティクスヘルプで定めていますので、ご参考にしてください。
離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。
引用元:Googleアナリティクスヘルプ
直帰率との違い
離脱率とよく混同される指標に「直帰率」があります。
直帰率とは、ユーザーがWEBサイトにアクセスした際に、最初のページのみを閲覧して他のページを訪れずにサイトを離れる割合を示します。
つまり、ユーザーがWEBサイトに訪問して即座に離脱するかどうかを評価する指標です。
一方、離脱率は特定のページが最後に閲覧された割合を示すため、ユーザーが複数のページを閲覧した後でも、そのページが最後に訪問された場合にカウントされます。
これにより、WEBサイト内の特定のページがユーザーの離脱ポイントになっているかどうかを評価できます。
例えば、WEBサイトにアクセスしたユーザーがTOPのファーストビューのみを見てすぐに離脱した場合、これは直帰とカウントされます。
しかし、そのユーザーがサービスメニューなどの別ページを閲覧した後、最後に商品紹介ページで離脱した場合、この離脱は離脱率にカウントされます。
この場合は、直帰率には影響しません。
直帰率と離脱率の違いを理解することで、ユーザー行動の詳細な分析が可能となり、より効果的な改善策を立案できます。
詳しく解説した記事がこちらに用意おりますので、ご覧ください。
関連記事:【改善できる】直帰率とは?|離脱率との違いや具体的な改善方法をご紹介
離脱率の計算方法
離脱率の計算方法は非常にシンプルになっており以下の通りです。
例えば、あるページが100回閲覧され、そのうちの25回が、当該ページからの離脱であった場合、離脱率は25%となります。
これは、そのページを訪れたユーザーの25%が、当該ページを最後に訪れて離脱したことを示しています。
離脱率の一般的な目安
離脱率の適切な目安は、業界やサイトの目的によって異なりますので一概には言えないです。
ですが、弊社がコンテンツマーケティングの支援をしている企業では、20%〜36%の範囲が多いです。
ただし、これはあくまで参考値であり、WEBサイトのコンテンツやユーザーの目的によって適正な離脱率は変動します。
例えば、情報提供を目的とするオウンドメディアでは、ユーザーが必要な情報を得た後に離脱することが多いため、離脱率が高くても必ずしも問題であるとは言えません。
一方、ECサイトやサービス提供サイトでは、各ページでユーザーを次のアクションに誘導する必要があるため、離脱率は低い方が望ましいでしょう。
各ページごとの離脱率を定期的に測定し、業界のベンチマークや過去のデータと比較することで、改善の必要性を判断することが分析作業の中で求められます。
離脱率のGA4での確認方法
離脱率を確認するために、Googleアナリティクスを使用することが一般的でした。
しかし2023年7月1日に、GoogleアナリティクスからGA4に移行したことで、GA4では離脱率を確認することができまくなっています。
ですがGA4でも「探索」という機能をカスタマイズすることで、離脱率を確認することが可能です。
以下でステップごとに離脱率を確認する方法を解説しましたのでご確認ください。
ステップ1: GA4にログインし、プロパティを選択
GA4にログインし、分析したいプロパティを選択します。
ステップ2: 探索セクションに移動
左側のメニューから「探索」をクリックします。
ステップ3: 新しい探索を作成
「空白」をクリックして新しい探索を作成します。
ステップ4: 次元と指標の設定
探索設定画面で、「ディメンション」と「指標」を追加します。
ディメンションには「ページタイトルとスクリーンクラス」を選択します。
指標には「離脱数」と「表示回数」を追加します。
ステップ5: フィルターとセグメントの追加
必要に応じて、特定の条件に基づいたフィルターやセグメントを追加します。
ステップ6: 結果の解釈
設定が完了したら、結果を確認します。
各ページの離脱数と表示回数を基に離脱率を計算します。
離脱数の計算式は以下の通りです。
以下の画像を参照して、各ステップの詳細な手順を確認してください。
GA4の探索機能を使用してサイトの離脱率を詳細に分析することができます。これらの手順を踏み自社WEBサイトの離脱率を正確に分析してください。
離脱率を見るべきポイント
ここでは、離脱率を分析する際どこを見るべきなのか?について見るべきポイントを解説します。
オウンドメディア
オウンドメディアは、ユーザーに対し有益な情報をSEOコンテンツとして提供するプラットフォームです。
ユーザーは検索エンジンの検索ボックスに「特定のキーワード」を入力し、オウンドメディアに到達します。
コンテンツマーケティングとして運用するオウンドメディアでは、資料請求やお問い合わせ、セミナー予約などのコンバージョンを目的とすることが多いです。
そのため、これらコンバージョンの達成を妨げているページがある場合は早期に改善をする必要があります。
具体的には、離脱率の高いページは内部リンクに使用せず、リライト後内部リンクに設定するなどの対策が必要となるでしょう。
コンバージョン前のページ
WEBサイトページには必ず「ここで離脱してほしくないページ」があることでしょう。
コンバージョン前のページは、特に離脱を避けたいページであると言えます。
決済ページや、セミナー申込みフォームにつながる、ユーザーが最終的に行動を起こす直前の重要なページだからです。
このページでの離脱率が高い場合、企業に大きな機会損失をもたらしている可能性が高いです。
CVRを一つの指標としながら、改善をしましょう。
CVRについての解説記事はこちらですので、あわせてお読みください。
関連記事:CVRとは?計算方法やWEBマーケティングの集客改善に役立つ4つのポイント
滞在時間の短いページ
滞在時間の短いページは、ユーザーがあまり興味を抱いていないコンテンツであることがほとんどです。
その原因は、ユーザーのニーズを反映できていないコンテンツになっているということです。
滞在時間の長いページにするためには、検索意図を正しく理解し、検索意図を反映したコンテンツを作成することです。
PV数の多いページ
PV数の多いページは、多くのユーザーを集める重要なページです。
これらのページでの離脱率が高い場合、コンテンツの質やユーザーの利便性に何か問題がある可能性があります。
PV数が集まっているのであれば、別ページへの遷移を促すのも一つでしょう。
しかしPV数の多いページで離脱率が高いのは、今後の中長期的な集客活動において問題となりますので、早めの改善を実行してください。
参考記事:PV数とはなに?セッション数やユーザー数などとの違いと確認方法
離脱率が高い原因と改善方法
ユーザーが離脱をするのは必然ですが、離脱率を下げることはサイト運営者の力量に関わります。
ここでは離脱率が高い原因と改善方法を解説します。
タイトルと内容の整合性
ページのタイトルと内容が一致していない場合、ユーザーは期待していた情報を見つけられず、すぐに離脱してしまいます。
ユーザーは、検索画面に表示されたタイトルとメタディスクリプションを見て「必要とする情報かどうか」を判断しクリックします。
離脱率が高い場合は、タイトルと内容の整合性に問題があるケースが多いですので一度確認をしてみてください。
改善方法
タイトルとコンテンツの内容を合わせるための「リライト」が必要になるでしょう。
SEOにおいても、タイトルタグは検索エンジンの上位表示に影響を与えるため、キーワードを入れたタイトルに設定しているはずです。
しかしタイトルとコンテンツ内容が噛み合っていないと、滞在時間も伸びず離脱率のみが高くなり「質の低いコンテンツ」とGoogleは判断します。
もし仮にそうなれば、SEO評価も下がってしまう恐れがありますので、タイトルとコンテンツの内容の整合性をとるようリライトに努めましょう。
リライトの具体的なポイントについては、こちらの記事でご覧ください。
関連記事:SEOのリライトとは?コンテンツで集客を飛躍的に向上させる秘訣を紹介
表示速度
ページの表示速度が遅いと、ユーザーは待つことに耐えられず、離脱率を高めてします原因になります。
特に現在のスマホユーザーは表示速度に敏感です。自社のWEBサイトページの表示速度が遅くなっていないか定期的に確認をする方が良いでしょう。
改善方法
Google PageSpeed Insightsを使用してページの速度を測定します。
そこで画像の最適化、キャッシュの活用、不要なJavaScriptの削除など、テクニカルな部分の改善を行いましょう。表示速度の改善は、ユーザーエクスペリエンスを向上させるだけでなく、SEOランキングの向上にも寄与します。
離脱率を下げながらSEO評価も上げるように努めましょう。
内部リンクが最適化されていない
内部リンクの最適化が不十分な場合、ユーザーは次にどのページに遷移すべきか迷ってしまい、離脱する可能性が高まります。
特定のページやサイト内に、ユーザーが求める情報がないと判断された場合、すぐに離脱する傾向があります。
改善方法
適切な内部リンクを設定し、ユーザーが関連するコンテンツに簡単にアクセスできるようにしましょう。
例えば、テキストリンクを活用するのも一つですし、コンテンツの文脈からユーザーが次に求める情報を関連記事や参考記事として、あらかじめ用意しておくのもユーザーのために必要です。
内部リンクの正しい設定方法などを詳しく解説した記事がこちらにございます。
一度ご覧いただければと思います。
関連記事:内部リンクとは?SEOの効果と適切な貼り方を全て解説
外部への案内が多すぎる
外部へのリンクが多すぎると、ユーザーがサイトから離脱し離脱率を高める原因となります。
適正なポイントが外部にある場合にのみ、外部リンクを設置するようにしましょう。
改善方法
外部リンクを設置することも必要なのですが、その外部リンクを自社サービス紹介サイトなどのランディングページにしておくと、ユーザーにとっても手助けとなります。
これらの適切な配置場所や方法などを、弊社「ヒトマケ」ではコンテンツマーケティング運用代行を行いながらお伝えしています。
ご興味ある方は一度弊社までお問い合わせください!
まとめ
今回の記事では、離脱率の概要や直帰率との違い、離脱率が高くなる原因と改善方法、GA4での確認方法など詳しく解説してきました。
離脱率は、ユーザーが特定のページで、サイトを離脱する割合を示す重要な分析指標です。
コンテンツマーケティングに取り組む企業で、離脱率を理解していないと大きな機会損失になっている可能性も考えられます。
もし自社の離脱率が高くて困っているのであれば、今回の内容はとても役に立つはずです。
また今まではGoogleアナリティクスで離脱率の確認ができていましたが、GA4に移行し離脱率を確認できない仕様になりました。
GA4でも設定次第で離脱率の確認はできますので、今回の内容を参考に設定してください。
もし自社だけコンテンツマーケティングやSEOに取り組むのではなく、外部パートナーと一緒に進める選択肢をお探しであれば、一度弊社までお問い合わせください!
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