オウンドメディアとは?運用のメリットや始める流れを7ステップで解説
オウンドメディアの運用の必要性は、今や中小企業に拡散され多くの企業で取り組みが始まっています。
そんな中「自社でオウンドメディアを運用しているが成果が出ない」「どんな成果が得られるのでろう」「外注にお願いした方がいいのか」といったお問合せを日々いただいております。
このような声を耳にしていても、オウンドメディアの必要性が広なっていることを実感している次第です。
これらは、インターネットの普及により情報が民主化したことで、オウンドメディアの成功事例などを知り、実際に取り組みをスタートまたは、検討している企業が増加しているのでしょう。
今回はそんな注目されている「オウンドメディア」について解説していきます。
大手企業を中心にWEBマーケティングを通して集客や採用の支援をしていた。 WEBマーケティングの中でも、主にSEOやオウンドメディアでのコンテンツマーケティングを得意とし、自身が運営するWEBメディアでは、53日でGoogle検索順位1位を獲得。
オウンドメディアとは
現代のデジタルマーケティングにおいて、「オウンドメディア」という言葉はますます重要性を増しています。
では、オウンドメディアとは具体的に何を指すのでしょうか?
オウンドメディアとは、企業が自ら所有し、管理するメディアを指します。
これは、自社のWEBサイト、ブログ、SNSアカウントなどが含まれます。オウンドメディアの主な特徴は「自社で完全にコントロールできるメディアである」ということです。
オウンドメディアはトリプルメディアの1つ
オウンドメディアはトリプルメディアの1つにすぎません。
そのほかの2つは下記です。
・ アーンドメディア
・ペイドメディア
この2つについても触れておきましょう。
1. アーンドメディア
アーンドメディアとは、第三者が自発的に行う口コミやレビュー、SNSでのシェアなどのことを指します。これらは企業が直接コントロールできないメディアであるため、その信頼性が高いとされています。
現代のWEBマーケティングにおいて、顧客やユーザーからの自然発生的な評価や口コミが重要な役割を果たしますのでアーンドメディアは非常に重要度が高まっています。
2. ペイドメディア
ペイドメディアとは、広告費を支払って露出を得るメディアを指します。
例えば、Google広告、Facebook広告、テレビCMなどがこれに該当します。
ペイドメディアは短期的にリーチを広げるために効果的ですが、費用がかかるため長期的な運用はコスト面で負担が生じることがあります。
大手企業と違い、限られたリソースで展開する中小企業ではあまり望ましくはないかもしれません。
オウンドメディア運用の3つのメリット
オウンドメディアを運用することには、多くのメリットがあります。以下でその3つのメリットを紹介します。
1. 自社に残る財産となる
オウンドメディアは自社で管理・コントロールできるため、運用の成果や蓄積されたコンテンツはすべて自社の財産となります。
この部分は非常にメリットとなるでしょう。このオウンドメディアに蓄積されたコンテンツは中長期的に見れば、大きな財産として会社に残り続けます。
2.検索エンジンからのアクセスを獲得できる
オウンドメディアは、検索エンジンを利用するユーザーの獲得に向いているというメリットがあります。
検索エンジンを利用するユーザーは、キーワードを入力することで「必要な情報」を得ようと考えています。
また、検索エンジンを利用するという一手間を加えてでも「調べなければならない理由」がるユーザーということを意味します。
このような熱を持っているユーザーを獲得できるのが、オウンドメディアとなります。
直接コンバージョン(購入)などをさせるビジネスモデルでない場合は、リードを獲得するのにオウンドメディアは最適です。
オウンドメディアを始める際には、リードジェネレーションについても知っておく必要があります。
こちらの記事で解説していますので、お読みください。
関連記事:リードジェネレーションの意味とは?目的や代表的な施策を紹介
3. 顧客との関係性が高まる
オウンドメディアを通じて、顧客に有益な情報を提供し続けることで、顧客との信頼関係が構築されます。
なぜなら多くのユーザーは「有益な情報」を求め日々様々な企業のオウンドメディアを見て情報取集しています。
そんな企業の中で、一際有益であり、オリジナリティに溢れるコンテンツを提供しているオウンドメディアが存在すれば、顧客としても「この会社が発信する情報はとても良い」と感じれくれるのではないでしょうか。
この継続的なコミュニケーションこそ、顧客ロイヤルティ向上に寄与する要因となるわけです。
この要素は、リードナーチャリングとも呼ばれます。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:リードナーチャリングとは?成果を出したい企業におすすめの手法とメリットを解説
4. 広告費用を削減できる
オウンドメディアは、サイト構築費用などの初期投資こそ必要ですが、長期的には広告費用の削減が可能です。特に、質の高いコンテンツを提供し続けることで、SEO効果が高まり、検索エンジンからの自然流入が増えるため、広告に頼らない集客が実現できます。
WEB広告費用の高騰にお悩みの企業様にとって、オウンドメディア運用はコスト削減に繋がる大きなメリットを感じれるかと思います。
オウンドメディア運用のデメリット
一方で、オウンドメディアの運用にはいくつかのデメリットも存在します。
1. 成果が出るまで時間がかかる
オウンドメディアは、短期間で成果を求める施策には向いていません。
継続的な運用と改善を行うことで、徐々に成果が現れだすという特徴があります。したがって、短期的な視点で判断すると成果が見えづらいというデメリットがあります。
2. 労力がかかる
オウンドメディアの運用には、コンテンツの企画、制作、公開、継続運用、分析など多くのステップがあり、すべて必要不可欠です。これには多くの時間と労力がかかるため、専任の担当者やチームを社内体制として組むことが求められます。
人材不足や専門知識不足などにより、体制が組めないとなるとデメリットとなり得るでしょう。
オウンドメディアを本格運用するまでの流れ
オウンドメディアを本格的に運用するためには、以下の7つのステップを踏むことが重要です。
1. オウンドメディアの目的を明確にする
まず、オウンドメディアの運用目的を明確にしましょう。企業によっては「ブランド認知度の向上」「リード獲得」「購買」「顧客エンゲージメントの強化」など運用目的に違いが生じてきます。
目的を定めずオウンドメディア運用を始めてしまうと、結局コンテンツ製作の段階で意図していたものとは違うコンテンツができてしまいます。
せっかくリソースを割いて作成したコンテンツが無駄になる可能性もあります。
そのためオウンドメディア運用の具体的な目標を設定することが、ファーストステップとして重要となります。
2. KPIの設定
オウンドメディア運用の目的が決まれば次に、具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定します。
このKPIも各企業によって全く違ってきます。
例えば、
・WEBサイトのアクセス数
・CV数
・CV率
・滞在時間
・PV数
・直帰率
などの指標を定め、目標を達成するための指標とします。
KPIの設定は、オウンドメディア運用の際の効果測定でも必要となりますので、この段階で設定します。
KPIや、効果測定について解説している記事がございますので、そちらも一度お読みください。
関連記事:
WEBマーケティングは目標設定が9割!KGIとKPIの設定方法と活用のコツ
【効果測定】WEBマーケティング施策の正しい評価方法とは?成功を導く3つのポイント
3. 戦略設計
目的とKPIを基に、オウンドメディアの戦略を設計します。ペルソナの設定、コンテンツのテーマ、カスタマージャーニー、配信頻度などを決定し、具体的な計画を立てます。
この戦略設計が曖昧なまま運用を始めてしまうと、コンテンツの内容がぶれてしまったり、届けたい人に届かないコンテンツとなってしまいます。
少なくとも「ペルソナ」「コンテンツのテーマ」「カスタマージャーニー」「配信頻度」は決めるようにしましょう。
ペルソナ設定やカスタマジャーニーについての記事はこちらです。参考にしてください。
関連記事:
ペルソナ設定とは?WEBマーケティングの視点で3つのメリットと注意点を解説
カスタマージャーニーマップとは?ペルソナとの違いや作成方法などを解説
4. キーワード選定
SEO対策のために、ターゲットとするキーワードを選定します。選定したキーワードをもとに、コンテンツを制作し、検索エンジンからの自然流入を増やします。
検索上位を目指す「キーワード(単語)」を決めることを、キーワード選定と呼びます。
先程のステップで決定したペルソナに沿わないキーワードを選定しても、ターゲット顧客を獲得できることができません。
また月間検索ボリュームが少ないキーワードを選んでも、多くのアクセスを獲得することはできません。
そのため、キーワード選定ではペルソナが実際に検索するであろうキーワードを選び、適切な検索ボリュームのあるキーワードを選ぶようにしましょう。
またキーワードを検索するユーザーの「検索意図」も考えます。
なぜなら、検索意図に沿ったコンテンツを制作しなければ検索エンジンの上位表示はできないからです。
検索意図について、こちらで詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
関連記事:検索意図とは?SEOでの重要性や書き方、調べ方を基礎から解説
検索ボリュームについては、こちらで詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
関連記事:検索ボリュームの探し方とは|検索意図の捉え方やツールなどを紹介
このキーワード選定の具体的な手順などを解説した記事がございますので、そちらでご確認ください。
関連記事:
WEBマーケティングではキーワード選定もする!?SEO上位を目指す際押さえるべきポイント
5. オウンドメディアの構築
WordPressなどのCMSを用いて、WEBサイトやブログのプラットフォーム構築を行います。これはユーザーにとって使いやすく、検索エンジンに評価されやすいサイトを作ることがポイントです。
また自社でも使いやすいものを選び、構築していくことが中長期的に運用していくオウンドメディアでは必要です。
6. コンテンツの制作と拡散
ここまでのステップの内容を整理し、実際にコンテンツを制作します。
この部分は多くの社内リソースが必要となりますので、社内でできることと外部に委託することを天秤にかけながら制作していきます。
1番のポイントは「質の高いコンテンツ」を単発ではなく定期的に制作することですので、それが達成できるかどうかの判断が必要です。
コンテンツを制作する際は、E-E-A-TとYMYLを意識し、コンテンツ制作をしましょう。
これらは、Googleが発表する検索品質評価ガイドラインに明記されていますので、必ず確認するようにしましょう。
検索品質評価ガイドラインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:検索品質評価ガイドラインとは?重要ポイントやSEOへの活用方法を解説
それらを意識した上で、SEOライティングをすることが「質の高いコンテンツ」につながります。
また実際に制作したコンテンツを、拡散する必要もあります。SNSやメールマガジンを活用して、幅広いユーザーに情報を届けましょう。
コンテンツ制作にはSEOライティングのスキルが必要です。
SEOライティングについて詳しく解説した記事がこちらにありますので、あわせてお読みください。
参考記事:SEOライティングとは?基礎知識と書き方の6つのポイントや注意点を解説
7. 効果測定
オウンドメディア運用スタート後は、定期的に効果を測定し、改善点を洗い出します。Google AnalyticsやGoogleサーチコンソールなどのツールを使って、先程決めたKPIの達成度合いをチェックし、戦略の修正を適宜行います。
もし仮にKPI達成進捗が悪いようであれば、改善施策を出す必要があります。
この効果測定こそ、オウンドメディア運用で重要なポイントでもあり、難しい部分でもありますので、詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
関連記事:【効果測定】WEBマーケティング施策の正しい評価方法とは?成功を導く3つのポイント
オウンドメディアの成功に必要なこと
オウンドメディアを成功させるためには、以下の要素が必要となります。
・SEOに強いWEBサイトを制作する
・SEOコンテンツやマーケティングに取り組める社内体制を設ける
この2つの要素は必須となります。
オウンドメディアに取り組んだ企業の声として、自社のWEBサイトがSEOに弱いというケースも多くあります。
その場合、WEBサイトのリニューアルから始める必要があるため予定より時間がかかる可能性もあります。
また社内の体制構築も、整えておかないと思いの外リソースを割くことになり本業に支障が出る可能性もあります。
そのため、SEO対策されたWEBサイトや、社内体制を構築することがオウンドメディアの成功に必要不可欠でしょう。
オウンドメディア運用で注意すべきポイント
オウンドメディアを運用する際にあらかじめ注意点を押さえておくと、そこを避けて運用できます。
そのため、注意すべきポイントとして以下で紹介します。
1.社内リソースの確保
オウンドメディアを運用するためには、社内体制を構築する必要があり、多くの人的リソースを割くことになります。
コンテンツを制作するだけではなく、企画や制作、制作、分析、改善とやるべきことが多くあります。
そのため多くのリソースを割くことになりますので、オウンドメディアの運用を外注する企業が多くいるわけです。
コンテンツ制作だけの外注はもちろん、運用の部分を外注しながら進めていく形もおすすめできます。
また、オウンドメディア運用は短期的ではなく、中長期的に考える必要があります。
なので、中長期にわたる運用と仮定すると、その期間中リソースを割き続けることになりますので、企業にかかる負担が多くなります。
以降でオウンドメディアの運用を外注するメリットをご紹介いたしますので、ご参考ください。
オウンドメディア運用を外注するメリット
ここまでの内容の中でも、「自社でできそうなこと」「自社でできなさそうなこと」が各企業様によって出てきたかと思います。
もし自社でできなさそうなことが多いようであれば、オウンドメディアの運用を外部の専門業者に委託するという選択肢もございます。
そのオウンドメディアの外注で得られるメリットには以下の4つがあります。
・キーワード、ペルソナ、戦略などの運用の軸となる部分をプロのサポートのもと進めていける。
・専門知識と経験を持ったプロフェッショナルが運用をサポートするため、質の高いコンテンツ制作が期待できます。
・自社のリソースを他の重要な業務に集中させることができます。
・最新のSEO対策やマーケティング手法を取り入れた運用が可能になります。
外注という選択は、人材・専門ノウハウ不足が深刻な中小企業こそ必要な考え方かと思います。
外注先の選定は重要ですので、しっかりと目的の共有や業務負担の按分の確認、条件や業務フローなどを確認した上で、進めてください。
弊社では「ヒトマケ」というサービスで、WEB集客にお困りの企業様を支援しています。
ご興味ある方は、一度お問い合わせください。
まとめ
いかがでしたか。
オウンドメディアについてや運用までのステップ、外注するメリットをご確認いただけましたでしょうか。
オウンドメディアの運用は、中長期的な視点で見た際に企業やブランド認知度を高め、顧客との関係性を強化するための有力な手段です。
そのメリットは多くの中小企業が受けることができ、適切に運用すれば大きな成果を上げることができます。そして同時に、広告費用を大きく削減することにつながるでしょう。
しかし、オウンドメディア運用には多くの時間と労力が必要であるのも事実です。
そこで外部の専門家に外注を依頼することでリソース不足を解消し、効率的に運用することも可能なのではないでしょうか。
今回の記事を参考にしていただき、中小企業の成長をサポートする、オウンドメディアの運用に乗り出される企業が1社でも増えることを願っております。
【WEBマーケティングのお悩みはヒトマケで全て解決できます!】
・自社でWEBマーケティングをしているが成果が出ない
・WEB専門の人材がおらず、未経験社が担当している
・アウトソーシング会社を探している
・社内にWEB専門人材が欲しい
・これ以上社内リソースをWEBに割けない
ヒトマケでは、WEBマーケティングにこれから取り組みたい会社や、人手不足によりWEBマーケティングに取り組めていない会社、専門業務はアウトソーシングで成果を出し本業に力を注ぎたい会社の支援をしております。
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