インハウスSEOとは?SEO内製化のメリットと成功ポイントを徹底解説

こんにちは。
「ヒトマケ」を運営している株式会社ヒトツナガリの髙木です。
この「WEBマーケメディア」では、中小企業がWEBマーケティングを有効活用し、成果を上げるための情報発信を行っております。
今回の記事では「インハウスSEO」というテーマを解説しています。
WEB広告に費用をかけずに、自社WEBサイトにユーザー流入を増やそうとするとSEO対策は必要不可欠です。
SEOは専門的な領域であるため、外部の会社と進めることが多いのですが、自社でSEOに取り組む「インハウスSEO」という方法も存在します。
そんなインハウスSEOによりSEO内製化を図るメリットや成功のポイントを解説します。
・SEOに取り組もうか考えている
・外部の会社とSEOに取り組んでおり内製化を考えている
・インハウスSEOについて知りたい
是非最後までお読みください。


大手企業を中心にWEBマーケティングを通して集客や採用の支援をしていた。 WEBマーケティングの中でも、主にSEOやオウンドメディアでのコンテンツマーケティングを得意とし、自身が運営するWEBメディアでは、53日でGoogle検索順位1位を獲得。
インハウスSEOとは

インハウスSEOとは、
インハウス→内製化
SEO→検索エンジン最適化
を組み合わせた言葉で、SEOを自社で内製化し取り組むことを指します。
SEOのポイントは大きく2つあります。
「SEO対策がなされたWEBサイトの設計」
「ユーザーに有益なコンテンツの発信」
これらをインハウスSEOにより外部に任せるのではなく、内製化するということです。
インハウスSEOのメリット

インハウスSEOによりSEOを内製化するメリットは大きく2つございますので、ご紹介いたします。
自社にSEOノウハウが蓄積される
インハウスSEOを行う最大のメリットは、「SEOに関する知識とスキルが社内に蓄積される」ことです。
これにより、市場や業界・ユーザー購買行動の変化に迅速に対応することが可能となります。
また社内体制を構築しSEOの内製化に向かうと思いますので、密なコミュニケーションが取れ、戦略設計から実行までスムーズに進めることができるかと思います。
外注費などのコスト削減に繋がる
インハウスSEOでSEO内製化するメリット2つ目は、「外注費などのコスト削減に繋がる」ということです。
外部の専門家にSEOを依頼すると、高額な費用がかかることがあります。
またプロジェクトごとの費用となることが多く、別のプロジェクトも依頼しようとすると別途費用がかかり、利益率の圧迫に繋がりかねません。
この部分をインハウスSEOを実施することで、外注費を削減し、長期的にはコスト効率の良い運用が可能になります。
またインハウスSEOが成功すると広告宣伝費をかけることなく、検索エンジンからユーザーの流入を見込めます。
つまり外注費に加え、広告宣伝費の削減にも繋がるメリットがあります。
インハウスSEOのデメリット

インハウスSEOによりSEOの内製化に大きなメリットがある一方で、デメリットも存在しています。
今回インハウスSEOのデメリットを2つご紹介いたします。
時間がかかる可能性がある
SEOの効果が現れるまでには時間がかかるため、中長期的にインハウスSEOでの内製化を考える必要があり根気が必要となります。
また、自社にSEOに関する知識や経験が豊富でない場合、成果を出すまでの時間がさらに長くなる可能性があります。
即戦力人材の採用が難しい
SEOに精通した経験豊富な方を即戦力で採用するのは、非常に難しいと考えられます。
このSEOなどのWEB専門領域の人材は現在需要が高く、年収面でも非常に高く設定されることが多いです。
また未経験者を採用し、社員育成をする手段もありますが、
・社内にSEOノウハウがない
・育成に時間を割けない
などの理由で、中小企業が未経験者からSEO担当者まで育成するのは難しいと考えられます。
つまり、インハウスSEOで内製化を進めるためには、採用コストを投資してでも経験者を採用する必要があるでしょう。
このように「時間」と「コスト」がかかるインハウスSEOですが、外部の会社に依頼する費用と比較検討する方が望ましいです。
その際のポイントですが、せっかく高額の採用コストや時間を使い採用した専門人材も「退職」というリスクがあることをおさえておきましょう。
退職されてしまうとインハウスSEOが水の泡となりますので、注意が必要です。
インハウスSEOに向いている企業とは
では、そんな中でインハウスSEOに向いている企業の特徴をご紹介させていただきます。
担当者がいる
すでに社内にSEO担当者がいる企業は、インハウスSEOで内製化を進めやすいかと思います。
しかし仮に、他の業務とSEOの兼務者という形であれば、リソース的に難しく一部分を外部の会社と進める方が望ましいかと思います。
専属でSEO担当者がいるのであれば、内製化を進める土台はありますので進めやすいでしょう。
なぜなら、SEO担当者の知見で、各種施策や実行までのプロセスを具現化し推進しやすいからです。
またSEO対策の施策を進めていると、今まで経験したことのない場面に直面することもあるかと思いますが、そういう場面では外部の会社を頼りましょう。
全てSEO担当者に任せてしまうと、改善策が正しいかどうかの判断に迷いがでることもありますので、外部の専門家の意見を参考にするのも良いでしょう。
社内でSEOの理解がある
インハウスSEOに向いている企業は、「社内理解が進んでいる」傾向にあります。
SEOへの理解があるのとないのでは、推進力に大きな影響を受けてしまいます。
仕事を1人で進めていくことは難しく、周りも巻き込むことが求められますがその際も、社内理解があればSEO以外の担当者も力になってくれることでしょう。
インハウスSEOを成功させるポイント

ここまで読み進めてこられた方の中で、もしかすると「インハウスSEOは難しい」という印象をお持ちの方もおられるかもしれません。
しかしSEOを内製化させインハウスSEOに成功すると大きなメリットがあることは、先ほどお伝えした通りです。
大きなメリットをもたらすインハウスSEOを成功させるポイントを2つご紹介いたします。
コンサルティング会社の選定
インハウスSEOを成功させるためには、内製化に向けて自社で全てを行うのではなく「専門のコンサルティング会社」と共に進めていくのが良いでしょう。
インハウスSEOは、その特性上、明日スタートして1週間後に内製化ができるようなものではありません。
「中長期的な目線」でインハウスSEOを考える必要があります。
その際に、SEOの内製化経験のない会社が、社内体制を作り、育成の仕組みを構築し、SEOに取り組むのは非常に難易度も高く、「時間と労力」に見合わない可能性が高いと考えられます。
「時間と労力」を失うこと以上に注意しなければならないのが、「本業への影響」です。
インハウスSEOに社内リソースを割きすぎることで、本業での成績に影響を与えるケースが後をたちません。
ですので、インハウスSEOで内製化を進める際は、コンサルティング会社と共にスタートする方が良いでしょう。
そのコンサルティング会社を選定される際のポイントは、「サポート体制」と「自社に何人ついてくれるのか」です。
コンサルティング会社をお探しになられる際の判断基準とされてみてください。
ゴール設定と撤退ラインを決める
次のインハウスSEOを成功させるポイントは「ゴール設定と撤退ラインを決める」ことです。
ゴールラインとは、「どのくらいのSEO成果が出れば自社でSEO内製化ができたとするのか」を決めることです。
SEO自体にはゴールなどなく、Googleのアルゴリズム更新に適応し続ける必要があります。
しかしインハウスSEOでは一旦のゴール設定をしておかなければ、「撤退ライン」を決められずズルズルと長引かせてしまうことにつながります。
この撤退ラインも、例えば仮に「2年間」という期限を設けて、「SEO担当者に育てる」などのようにコンサルティング会社とともに決定するようにしましょう。
この期日を決めるという考え方が、インハウスSEOの成功のポイントとなります。
インハウスSEOの業務の流れ
SEOの内製化により、インハウスSEOとして業務に取り組む流れを解説します。
ペルソナ設定

SEOで重要になるのが「ペルソナ設定」です。
SEOではユーザーの課題や悩みに対しての解決策をできるだけ簡潔明瞭に伝えることが重要です。
つまりペルソナ設定ができていないということは、ユーザーの改題や悩みが明確になっていないことを意味しますので、SEOに取り組むことができません。
自社でペルソナ設定はできているという企業もおられるかと思いますが、ペルソナとターゲットを間違えて設定しているケースが多いです。
ターゲットとは、大枠での顧客情報のことを指します。
ペルソナは、より詳細に顧客を具現化させ理想の顧客像を作り出すことを指します。
このペルソナとターゲットの違いを詳しく解説した記事がこちらです。
一度お読みいただきペルソナ設定に活かしてください。
KGIとKPIの設定
SEOでは、KGIとKPIの設定が必要です。
なぜならKGIをどこに設定するかで、今取るべき施策が変わるからです。
またKPIに関しても、この施策が正しく機能しているのか判断がつかず、次回の改善に活かせないことに繋がりかねませんのでKPI設定も必要です。
例えば、
「CV数」「クリック数」「セッション数」などの指標をKPIとして設定しましょう。
そのKPIを達成するために、「記事作成の本数」「リライト数」などを決めます。
つまり、KGIとKPIが決まらなければ、具体的な行動である「コンテンツ作成」に取り掛かれませんので、まずはKGIとKPIを決定しましょう。
このKGIとKPIを非常にわかりやすく解説した記事がこちらですので、参考に読み進めてください。
コンテンツマーケティングのKPIを解説|使える指標や設定方法について
自社WEBサイトの改善

インハウスSEOでは、WEBサイトの改善も継続的に行う必要があります。
「WEBサイト改善は専門外です」
といった方もおられるかもしれませんが、WEBサイトという土台がないとSEOの効果を発揮することはできません。
決してSEOコンテンツを作成することだけが、インハウスSEOではないということです。
例えば、以下のような項目を改善していきます。
・ページ読み込み、表示速度の改善
・CVまでの動線設計の見直し
・ファーストビューの見直し
・既存WEBサイトの情報更新
これらは今すぐにでも改善できる項目ですので、取り掛かりましょう。
また自社でWEBサイトの改善ができない場合は外部の会社と共に進めるようにしましょう。
WEBサイト改善について関連する記事はこちらです。ぜひご覧ください!
コンテンツの作成
自社WEBサイトという土台が整ったところで「SEOコンテンツを作成」します。
SEOコンテンツを具体的にいうと「ブログ記事」です。
インハウスSEOでは、ブログ記事で検索エンジン上位表示を達成するために「キーワード選定」から始めます。
キーワードプランナーなどのツールを使い、「検索ボリューム」を調べます。
おおむね月間検索ボリュームが10,000件以上のビッグキーワードであれば、上位表示が難しいことが予想できますので、ロングテールキーワードを選定するのも良いでしょう。
ロングテールキーワードとは、複数のキーワードを絡めて、より潜在的な顧客に届けるキーワードを指します。
その際、複数のキーワードを絡めますので、サジェストキーワードを選定しましょう。
私もよく「ラッコキーワード」を利用していますが、無料で利用できますのでおすすめです。
それ以外にもSEOコンテンツの作成には「共起語」などの要素も必要となってきます。
以下にSEOコンテンツ作成のために必要な項目を解説した記事をまとめておきます。
一度ご確認いただきインハウスSEOに活用してください。
関連記事まとめ
コンテンツSEOとは?コンテンツマーケティングとの違いや手順・メリットについて
共起語をコンテンツ作成に活かすためには?SEO効果を最大化させる方法
ロングテールキーワードとは?設定方法やWEBマーケティングへの活用方法
被リンクの獲得

先ほどの項目でSEOコンテンツを作成したら、そのコンテンツの数を増やしていきましょう。
質の高いコンテンツの数が多いほど、ユーザーからの信頼も高くなります。
この被リンクも「信頼」の証としてSEOで重要視されますので、質の高いコンテンツを作成した後は被リンクの獲得方法についても考えていきましょう。
被リンクとは何?について解説した記事もございますので、ご覧ください!
関連記事:被リンクのSEO効果とは? 増やす方法とコンテンツマーケティングでの重要性
インハウスSEOでは、SEO会社が普段行っている業務を自社で行う必要があります。
業務の流れを把握して、一つ一つ取り掛かるのがSEOの内製化につながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本日は「インハウスSEOでSEOの内製化に成功するポイント」について解説をしました。
本日の内容をまとめると下記のようになります。
・インハウスSEOとは、自社でSEOを内製化させ、全てのSEO対策を行うこと。
・インハウスSEOのメリットは「社内にノウハウが残る」「コスト削減」というメリットがある。
・インハウスSEOのデメリットは「人材の確保が難しい」「時間がかかる」という部分がある。
・インハウスSEOのSEO内製化成功のポイントは、依頼するコンサルティング会社のサポート体制と担当人材の人数によって決まる。
このような内容です。
インハウスSEOは、企業が目指すべき最終的な姿とすると望ましいです。
しかし到達するまでが難しいという点があります。
ですので理想は、インハウスSEOのSEO内製化スタート時はコンサルティング会社と併走し、タイミングがくれば、自社だけでSEOを進めていくという中長期的な見方ができるとインハウスSEOに成功するのではないかと思います。
【WEBマーケティングのお悩みはヒトマケで全て解決できます!】
・自社でWEBマーケティングをしているが成果が出ない
・WEB専門の人材がおらず、未経験社が担当している
・アウトソーシング会社を探している
・社内にWEB専門人材が欲しい
・これ以上社内リソースをWEBに割けない
ヒトマケでは、WEBマーケティングにこれから取り組みたい会社や、人手不足によりWEBマーケティングに取り組めていない会社、専門業務はアウトソーシングで成果を出し本業に力を注ぎたい会社の支援をしております。
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