CPA(顧客獲得単価)とは?初心者向けに意味や重要性・計算方法などを解説
こんにちは。
「ヒトマケ」を運営している株式会社ヒトツナガリの髙木です。
この「WEBマーケメディア」では、中小企業がWEBマーケティングを有効活用し、成果を上げるための情報発信を行っております。
今回は「CPA(顧客獲得単価)」について解説していきます。
CPAに似ている用語もありますので、その違いをWEB初心者の方にも伝わるよう解説しておりますので、ぜひ最後までお読みください。
大手企業を中心にWEBマーケティングを通して集客や採用の支援をしていた。 WEBマーケティングの中でも、主にSEOやオウンドメディアでのコンテンツマーケティングを得意とし、自身が運営するWEBメディアでは、53日でGoogle検索順位1位を獲得。
CPA(顧客獲得単価)とは?
CPA(顧客獲得単価)はCost Per Acquisitionの略で、1人の顧客を獲得するために費やした費用のことを指します。
この指標は、マーケティング費用やWEB広告の効果を測定する際に使用され、企業がマーケティング予算をどれだけ効率的に使用しているかを理解するのに役立ちます。
顧客獲得のことをコンバージョンとも言いますが、広告をクリックしたユーザーのうちどれだけの数のユーザーが顧客(成約)になったのかを測ることができます。
例えば、WEBサイトでの商品購入や、お問い合わせ・資料請求などが該当します。
このコンバージョン1件を獲得するために要した費用が、高いのか低いのかを分析するのに効果的なのがCPAです。
コンバージョン率(CVR)もWEBマーケティングでは非常とされる指標です。
こちらで詳しく解説していますので、一度ご覧ください。
CPAの計算方法
では、そんなCPAの計算方法をご紹介いたします。
広告費用÷コンバージョン数=CPA
上記のような計算式で、CPAは算出されます。
具体例で見ていきましょう。
例えば、広告費用 100万円 コンバージョン数 100件
このようなケースでは以下のような計算式となります。
100万円÷100件=CPA(10,000円)
という計算になります。
当然ですが、コンバージョンのハードルは商品によって違います。
例えば、WEBサイト上で10万円の商品を購入するコンバージョンは高くなります。
一方でお問い合わせであれば、費用もかかりませんのでコンバージョンは低くなります。
つまり、先程の100件というコンバージョンが10万円の商品であれば、CPAは低いと言えるでしょうし、
無料での資料請求であればCPAは高いと取れるわけです。
CPAの計算をする際には、コンバージョンの高い低いは一概には言えないという事を念頭に置き計算をするようにしましょう。
CPAと似ている用語の解説
CPAと似た意味合いの用語がありますので、ここで解説をいたします。
CPR
CPRとは、無料登録1件あたりにかかる費用を指します。
例えば、ニュースレターへの登録や無料サンプルなど、特定のアクションを完了させるためのコストのことです。
このCPRHA、本申込みと区別するために用いられます。
CPR の計算式は以下です。
広告費÷登録件数=CPR
CPO
CPOは、ECサイトなどでよく用いられますが、新規注文1件あたりにかかる費用を指します。
実際に商品やサービスが購入されるまでの広告費用を測定します。
このCPOの計算式は以下です。
広告費÷注文件数=CPO
このように、CPAという概念の中に、CPRとCPOが存在しているイメージで理解していただければと思います。
なぜCPA(顧客獲得単価)が必要とされるのか?
CPAは、WEBマーケティングなどでの効果を定量的に測定し、広告予算の最適化に役立てることが可能です。
WEB広告の運用などの際、CPAの目標設定をせずに始めてしまうと、改善ラインを決めることができずに広告費用ばかり費やすことに繋がりかねません。
CPAの目標値や、効果測定により次回以降のWEB広告に活かすことができ費用対効果の最大化を目指すことが可能となります。
CPAの目標値を設定し、効果測定をし具体的な改善項目を挙げると、
・キャッチコピーなど
・ランディングページのファーストビューや構成
・広告ターゲット
これらの見直しや最適化にCPAは重要な役割を持ちますので、WEBマーケティングに取り組む企業では必要とされる指標です。
CPAの目標設定方法
CPAの目標設定方法には、2つの手順を踏む必要があります。
1.限界CPAの設定
2.目標CPAの設定
この手順が重要ですので、解説します。
限界CPA
目標CPAを設定する前に、限界CPAを設定します。
限界CPAと、1人の顧客を獲得するための上限費用のことです。
限界CPAの計算式は、
「売上単価ー原価ー経費」で算出します。
いわゆる損益分岐点となる部分で、この上限を超えてしまうと赤字となるわけです。
具体的には、
売上 10,000円
原価 2,000円
経費 2,000円
この場合、限界CPAは6,000円となります。
CPAが6,000円以上となると赤字になるわけですので、この限界CPAで一つラインができます。
目標CPA
限界CPAが決まれば、次に目標CPAを設定します。
目標CPAとは、CVを1件獲得するために必要とする費用を何円とするかを決めることです。
目標CPAの計算式は以下です。
限界CPAー目標利益額=目標CPA
先程の事例をもとに、具体例を見ていきましょう。
先程の限界CPAは6,000でした。
確保したい目標利益額が3,000円とした場合、
限界CPA(6,000円)ー(目標利益額 3,000円)=目標CPAは「3,000円」
となります。
このように限界CPAは、赤字にならないようにラインを引くのに対し、
目標CPAは確保したい目標利益額から逆算して目標CPAを設定しているのがわかります。
このように目標CPAを設定する前に限界CPAを設定するのは、広告運用の撤退ラインを決めて取り組むためです。
広告費用を垂れ流しにするのではなく、決まったラインで見直しをすることが運用では必要となります。
そのラインを限界CPAで設定します。
その後に、目標CPAを設定することで、目標利益額から逆算した適切なCPAの算出ができるというわけです。
CPAを設定する時の注意点
CPAを設定するときの注意点を一つ挙げるとするのであれば、「目標を見失わない」ということです。
このWEBマーケティングとしての目標とは、会社にとっての売上や利益のことです。
CPAを下げることに夢中になり、会社の目標となる売上・利益を見失ってしまうのは本末転倒です。
CPAという数字は、WEBマーケティングで会社に売上・利益をもたらす一つの要素だという認識を持ち、取り組んでいただくのが良いかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本日は「CPAについてと重要性」「CPAに似ている用語の説明」「目標CPAの設定手順と注意点」について解説をしてきました。
本日の内容をまとめると以下のようになります。
このような内容を解説しております。
今回の記事で、CPAがWEB広告運用においてどれくらい重要であるのかや、その時の注意点を知っていただければと思います。
WEBマーケティング初心者の方にもお読みいただきやすい内容だと思いますので、ぜひ自社のWEB運用に生かしてもらえればと思います。
実際に取り組む際に、何から取り組めば良いかわからない方がおられれば無償相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
【WEBマーケティングのお悩みはヒトマケで全て解決できます!】
・自社でWEBマーケティングをしているが成果が出ない
・WEB専門の人材がおらず、未経験社が担当している
・アウトソーシング会社を探している
・社内にWEB専門人材が欲しい
・これ以上社内リソースをWEBに割けない
ヒトマケでは、WEBマーケティングにこれから取り組みたい会社や、人手不足によりWEBマーケティングに取り組めていない会社、専門業務はアウトソーシングで成果を出し本業に力を注ぎたい会社の支援をしております。
費用無料でオンライン相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。