CVR(コンバージョン率)とは?計算方法や数値改善に役立つ4つのポイントを紹介

こんにちは。
株式会社ヒトツナガリの髙木です。
弊社では、WEBサイト制作〜WEBマーケティング運用代行〜内製化支援〜コンサルティングを一気通貫で行う「ヒトマケ」というサービスを展開しております。
このコラムでは、WEBマーケティングやWEBコンサルティングを始めとしたWEB関連の情報発信をしていきます。
インターネット最盛の時代に、WEBマーケティングを駆使することで、WEB集客を成功させる手助けとなれればと思います。
ぜひ最後までお読みください。


大手企業を中心にWEBマーケティングを通して集客や採用の支援をしていた。 WEBマーケティングの中でも、主にSEOやオウンドメディアでのコンテンツマーケティングを得意とし、自身が運営するWEBメディアでは、53日でGoogle検索順位1位を獲得。
はじめに:CVRについて知ってWEBマーケティングに活かそう!

今回の記事は、WEBマーケティングで集客を改善したい企業向けの記事となっています。
WEBマーケティングでの重要指標である「CVRの意味や計算方法」「CVRの改善ポイント」などを解説しますす。
またWEBサイトにも触れており、「デザインやレイアウト」「CTAの最適化」「ランディングページの改善」などについて具体的なポイントをご紹介します。
集客課題を解決するための方法、CVRを活用したWEBマーケティング手法を知りたい方に、おすすめの記事となっています。
CVRとは?
CVRとは、コンバージョン率(Conversion Rate)の略で、自社WEBサイトに訪問したユーザー数のうち、どれくらいの割合でWEBサイトに求める成果を達成したのかを表す指標です。
そのため、WEB広告やECサイト運営をはじめとするWEBマーケティングにおいて、非常に重要になってきます。
CVRは、WEBサイトを訪問したユーザー全体に対して、その内の何人が実際にコンバージョンに繋がったのかを示すのが一般的です。
しかしWEBサイトを複数所有する企業であれば、1つ1つのWEBサイト毎の訪問ユーザーごとに、CVRを算出するケースもあります。
企業の目線で見ると、このCVRが高くないと訪問ユーザーがどれほど多くても意味がありません。
そのためCVRを向上させる施策を練る必要性は非常に高く、WEBサイトの運営者はCVRについての理解を深めておく必要があるわけです。
なぜCVRが重要なのか
CVRは、WEBマーケティングの効果を測る上で重要な指標です。
企業は、ユーザーがWEBサイト上での目的とするアクションを起こすことを望んでいます。
WEBサイトの目的は商品の購入・資料請求やお問い合わせ・会員登録など企業によって様々ですが、このような具体的なアクションをユーザーにとってもらう必要があります。
CVRを計算し、その目的を達成するための改善点を見つけ出すために重要な要素とされます。
CTRとの違い
CVRと似ている用語に、CTRがあります。
CTRとは、「クリック率」のことを指しており、広告や検索結果などが表示された回数のうち、実際にその広告・結果がクリックされた回数の割合を示します。
CVRとCTRのどちらも単体での分析で活用できますが、両者を掛け合わせて分析することで効果を最大化することが可能です。
例えば、WEB広告を行った際にCTRは高いが、CVRが低い結果に終わったケースでは、実際のユーザーがCVまでに到達する動線に問題があったと仮定できるかもしれません。
また商品の訴求が弱かったのかもしれません。
このように仮説を立てて分析するための指標として、CVRとCTRは活用できます。
ここでは、WEBサイト内のバナーなどのリクック率のことをCTRと呼ぶということを理解しておいてください。
CVRの計算方法
ここでCVRの計算方法について解説をいたします。
CVRは、企業が定める特定の期間または特定のキャンペーンでのアクション数を、WEBサイトへの訪問者数で割ることで計算できます。
具体的な計算式は以下の通りです。
CVR(%) = アクション数 ÷ 訪問数 × 100(%)
例えば、以下の事例ではどうかを見てみましょう。
AサイトとBサイトの2つのWEBサイトがあり、どちらも毎月10,000件のアクセスがあるとします。
Aサイトでは、毎月200件のコンバージョンがありましたので、CVRは2%です。
一方のBサイトでは、毎月100件のコンバージョンがありましたので、CVRは1%です。
両者のアクセス数は同じ10,000件ですが、CVRに1%の差が生じています。
この1%をどう捉えるかが、とても大事になってくるわけです。
例えば、このAサイトでもBサイトでも、顧客への販売単価は同じ2,000円の商品を販売しているとどうでしょうか。
Aサイトでの売上は、400,000円
Bサイトでの売上は、200,000円
となり、毎月の差額は200,000円にものぼります。
年間で換算すると、2,400,000円もの差が生じてしまうわけです。
「たかだかCVRの差は1%」と侮っていると、大きな影響をもたらしますので、WEBまーケティングにおいてとても重要な指標とされるわけです。
CVRの目安となる数値
CVRの目安となる数値を知っていれば、WEBマーケティング担当者も目指しやすいかと思いますが、残念ながらCVRに目安となる数値はありません。
なぜなら、WEBサイト毎や企業によってCVとするポイントが全く違うからです。
例えば、Aサイトでは無料資料ダウンロードをCVとしており、Bサイトでは2,000円の商品購入をCVとしている場合では、CVへのハードルが違います。
当然ですが、Bサイトの方がハードルが高くなります。
そのため、CVRに目安となる数値がないわけです。
しかし、自社と似ている業種や業態のCVRの目安はあります。
それら重要な数値を自社で見つけることは難しいですので、WEBマーケティング運用代行会社などから事例としてお聞きになられる方が良いでしょう。
自社のWEBサイトの現状を知る、いいきっかけとなるはずです。
同業他社のCVRや事例などの参考数値を知りたい方は、ぜひ一度弊社ヒトマケまでお問い合わせください。
CVRの目標設定方法を2つ紹介

WEBマーケティングでは必ず「目標設定」を行います。
その目標設定の一つの要素にCVRも該当します。
そのCVRの目標設定の方法には大きく2つのポイントがありますので、以下で解説を行います。
自社の目標から逆算してCVRを算出する
CVRの目標設定方法として、自社の目標から逆算してCVRを算出する方法があります。
例えば、自社ECサイトの月間アクセス数が1,000だとします。
目標コンバージョン数が50とした場合、目標CVRは5%となるわけです。
WEBマーケティングにおいての目標設定でよく、KGIやKPIという用語を用いて設定します。
そのKGIやKPIの設定方法を具体的かつわかりやすく記載した記事がございますので、そちらも合わせてお読みください。
業界の平均CVRを参考にする
CVRの目標設定方法として、業界の平均CVRを参考にする。
実は業界ごとのCVRを参考にできる部分は難しい一面もあります。
なぜなら、各企業によってCVを定めるポイントが違ってくるからです。
例えば、WEBサイトからの購入をCVと定めている企業もあれば、WEBサイトからの資料無料ダウンロードをCVと定めている企業もあるからです。
当然後者のほうが、CVのハードルは低くなります。
なので、業界の平均から目標設定をするのは難しいのですが、少なくとも自社で目標設定をする際の「参考」にはなります。
この業界の平均を参考にしながら、自社で目標CVRを設定するのが望ましいでしょう。
気になる方はこちらのデータをご参照ください。
2021年にContentsquareが調査したデータでご覧いただきます。
CVRの数値改善方法の4つのポイント

CVRの改善は、WEBマーケティングに取り組む企業のテーマとして常に挙げられるでしょう。
先程の方法でCVR目標の設定ができたとしても、その目標に対しての成果を追い続けなければ、「絵に描いた餅」状態になるからです。
では実際にここでは、CVR目標に到達できず、改善しなければならないと仮定して、その改善時のポイントを4つご紹介いたします。
WEBサイトのデザインとレイアウトの最適化
WEBサイトのデザインやレイアウトは、WEBサイトに流入したユーザーが目的のアクションを起こしやすいかどうかに大きな影響を与えます。
視覚的な魅力やナビゲーションの使いやすさなど、UX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させるための最適化が重要です。
また、SXOと呼ばれる「動線設計」が重要でしょう。
ユーザーに違和感を与えず快適にアクションを起こせるよう、動線を改善しましょう。
UXについて解説している記事はこちらになりますので、あわせてお読みください。
関連記事:UX(ユーザーエクスペリエンス)とSEOは関係している?重要性や改善方法を解説
CTA(コールトゥアクション)の最適化
CTAは、ユーザーが目的のアクションを起こすためのポイントとなる要素です。
魅力的なコピー、目立つデザイン、適切な配置など、CTAを最適化することでCVRを向上させることができます。
よくあるのが、CVポイントなる部分が目立っておらずスルーされているケースです。
このパターンは必ず、CV数が低下してしまいます。
特定の期間を定め、ボタンの配置や色、文言などをテストし、最適化するほうが良いです。
CTAについての解説はこちらの記事でしておりますので、ご確認ください。
関連記事:CTA(コールトゥアクション)とは?意味や改善策、ポイントなどを解説
ランディングページの改善

ランディングページは、ユーザーが最初に訪れる重要なページです。
適切な自社商品・サービスの情報提供や、Q&Aなどでユーザーの疑問に対する解答の提供など、ランディングページの改善はCVR向上につながります。
特にランディングページなどのWEBサイトで注意する点は「ファーストビュー」です。
フォーストビューの出来で、ユーザーが読み進めるか離脱するかが決まります。
CVRにが低い場合は、定期的にファーストビューを見直してみる方が良いでしょう。
ターゲット設定の見直し
自社商品・サービスのターゲットを見直しする必要もあります。
CVRが低下しているのは、ターゲットにブレが生じており、しっかりと響くキャッチコピーや内容になっていない恐れがあります。
仮にそういう状況であれば、費用をいくら投入しようがCVRが改善される可能性は低いです。
CVRを改善する際はターゲット設定を再度見直しをするのが良いでしょう。
またターゲットではなく、「ペルソナ」を設定する方がより良いです。
ターゲットとペルソナの違いについて解説した記事は、こちらにありますので、一度ご確認ください。
以上4つのCVR改善ポイントを一度自社でのCVR改善に活かしてください。
CVRの数値分析手法

上記の方法でCVR改善に努め、効果を測定していきます。
その改善策に対しての分析が必ず必要になりますので、その分析方法も合わせてお伝えいたします。
CVRを分析するには、例えば「Google analytics」などのWEB解析ツールを使用します。
Google analyticsはユーザーが自社WEBサイトを訪問した後、どのような動きをしたのかを分析するツールです。
これにより、どのページやキャンペーンが最も高いCVRを達成しているかを特定することができます。
また、CVR改善の施策として異なる要素(例:ボタンの色、文言、CTAの位置など)のテストを行うはずです。
これらのWEB解析ツールを活用することで、CVRを最大化するための「最適な設定や変更」を見つけることもできます。
ですので、「CVR目標の設定・改善・分析」
この3つは1フローとしてまとめて行うようにしましょう。
Google analyticsや、解析方法についての記事がございますので、こちらからお読みください。
関連記事:
【初心者向け】WEBマーケティングの分析方法とGoogleアナリティクスの設定方法を紹介!
【効果測定】WEBマーケティング施策の正しい評価方法とは?成功を導く3つのポイント
まとめ

いかがでしたでしょうか。
本日は「CVR」をテーマに目標設定やCVR改善時のポイント、分析手法などについて解説を行いました。
冒頭からお伝えしている通り、WEBマーケティングにおいてCVRの向上という施策は重要項目です。
なぜならCV数の最大化こそ、WEBマーケティングの目的でもあるため、その割合を示すCVRを指標とする必要があるからです。
これら重要指標の良さは「数字」であることです。
今回のキャンペーンは「なんとなくお問い合わせ数が多かった」のような感覚でも分析がなくなります。
しっかりと数字で管理することで「事実として受け止め」次回のWEBマーケティング戦略に反映するのが良いかと思います。
今回の内容から自社WEBマーケティング戦略に活かせそうなCVRの内容を抽出してもらい、即実践に移していただければと思います。
またこれらの分析も含めてですが、弊社ではWEBマーケティング運用代行サービスを行っております。
WEBサイト制作はもちろん、最終的に自社で自走できる仕組み作りまで一気に行うヒトマケというサービスです。
「人手不足」「リソース不足」でお悩みの中小企業の手助けとなるよう「社内体制を変えずに集客数200%アップ」ができるものです。
是非一度内容の確認をしていただき、参考にしてくださればと思います!
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