ロングテールキーワードとは?SEOに効果的な設定方法やメリットと活用方法

ロングテールキーワードは、WEB担当者やSEO担当者であれば、常に意識している部分ではないでしょうか。
WEBマーケティングにおいて、SEO(検索エンジン最適化)の攻略は、成功の鍵を握っています。
しかし「ビッグキーワード」と呼ばれるキーワードには「競合他社」が溢れかえっており、SEOで中々上位表示させることが難しい状況にあります。
そこで、サジェストキーワードや関連するキーワードを複数組み合わせることで作り出す、「ロングテールキーワード」であれば、ドメインパワーが弱くても、SEO対策を始めたての会社でも、「競合他社」の「競合サイト」と勝負ができる可能性があります。
今回はその「ロングテールキーワード」「ロングテールSEOについて」「ロングテールキーワードのWEBマーケティングでの活用方法」について解説していきます。
本日の内容をご覧いただき、自社で狙いたキーワードと絡ませ新しいロングテールキーワードの設定方法まで、身につけて実践していただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。


大手企業を中心にWEBマーケティングを通して集客や採用の支援をしていた。 WEBマーケティングの中でも、主にSEOやオウンドメディアでのコンテンツマーケティングを得意とし、自身が運営するWEBメディアでは、53日でGoogle検索順位1位を獲得。
ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、1種類のキーワードのみではなく、3種類以上のキーワードを並ばせることを指します。
仮に1種類のキーワードの検索ボリュームが数万件であったとして、複数を合わせることで、検索ボリュームを下げ、ユーザーの「検索意図」を具体的なものに近づけていくことを言います。
例えば、(WEBマーケティング)だけであれば、月間検索ボリュームが1万件以上あるビックキーワードとなります。
でも、(WEBマーケティング)というキーワードのみの検索であれば、「WEBマーケティングの何が知りたいのか?」がわかりにくいです。
しかし(WEBマーケティング 集客 おすすめ)のように3種類を掛け合わせることで、ユーザーが検索し、「知りたい情報」を絞っていけるわけです。
検索ボリュームについて
このロングテールキーワードで重要になってくるのが、「検索ボリューム」です。
この検索ボリューム数によって、ロングテールキーワードが変わってきます。
検索語句(WEBマーケティング) 月間検索数 18,100 ビッグキーワード
検索語句(ホームページ制作) 月間検索数 14,800 ビックキーワード
検索語句(SEO) 月間検索数 49,500 ビッグキーワード
目安とすると、月間1万件以上検索されているキーワードは「ビックキーワード」と定義されます。
次にミドルキーワードを見てみましょう。
検索語句(webマーケティング 仕事内容) 月間検索数 3,600 ミドルキーワード
検索語句(ホームページ ワードプレス) 月間検索数 1,600 ミドルキーワード
検索語句(google seo) 月間検索数 1,600 ミドルキーワード
目安は1万件以下のキーワードが「ミドルキーワード」です。
ロングテールキーワードの目安
ロングテールキーワードの目安となる検索ボリュームは「1,000件以下」でしょう。
少ない検索数のため「ニッチキーワード」や「スモールキーワード」とも呼ばれます。
しかしここでは、1種類のキーワードが1,000件以下ではなく、複数から見合わせたキーワードで「1,000件以下」のことをロングテールキーワードとします。
ロングテールキーワードでSEO対策を行う4つのメリット
まず、ロングテールキーワードでSEO対策を行うことで得られるメリットをご紹介いたします。
1.上位表示を狙いやすい
まず1つのメリットは「上位表示を狙いやすい」と言う点です。
ロングテールキーワードの特徴は、月間検索ボリュームが少ないというところです。
そのため、月間検索ボリュームが10,000件を超えるビッグキーワードと比べると競合サイトが少ない傾向にあります。
そのため、WEBサイトを立ち上げたばかりのサイトや、SEO初心者でも、検索エンジンの上位表示を狙いやすくなります。
上記のような方は、積極的にロングテールキーワードでSEO対策に取り組みましょう。
2.コンバージョン率が高い
ロングテールキーワードには、コンバージョンに近いキーワードや、コンバージョンに繋がりやすいキーワードが含まれることが多いため、コンバージョン率が高くなる傾向にあります。
この部分もロングテールキーワードでのSEO対策のメリットとなります。
例えば(WEBマーケティング)と言う単体でのキーワードでは、10,000件を超えるビッグキーワードです。
中々、このビッグキーワードでコンバージョンに繋げることは難しいかと思います。
しかし(WEBマーケティング 内製化 企業)のようなロングテールキーワードになると、ユーザーの検索意図も明確になりコンバージョン率が高くなる傾向になります。
ロングテールキーワードにすることで、ユーザーのニーズに迫っていけることが何よりものメリットとなるでしょう。
コンバージョンや、コンバージョン率について詳しく解説した記事がこちらです。
あわせてお読みいただければと思います。
関連記事:
コンバージョン(CV)とは?マーケティングでの活用方法や6つの種類や意味
CVR(コンバージョン率)とは?計算方法や数値改善に役立つ4つのポイントを紹介
3.検索意図に沿ったコンテンツ制作がしやすい
ロングテールキーワードがコンバージョンに近いというのは先述の通りですが、それはユーザーのニーズや検索意図が明確であるからです。
検索意図が分かりやすいと言うことは、SEOコンテンツを制作する際も非常にやりやすいというメリットがあります。
先程の例えのように、(WEBマーケティング)と言うキーワードだけでは、
・WEBマーケティングについて知りたい
・WEBマーケティングの仕事内容が知りたい
・WEBマーケティングをやっている企業を探している
・WEBマーケティングの始め方を知りたい
などのように、ユーザーがどんな検索意図を持って検索しているのかを明確にするのが難しいです。
一方の、(WEBマーケティング 内製化 企業)と言うロングテールキーワードであればいかがでしょうか?
「WEBマーケティングの内製化を検討していて、それを支援してくれる企業を探している」
と言う検索意図が、ロングテールキーワードから汲み取ることができます。
検索意図に沿ったコンテンツを制作することができれば、SEO対策に最も近道になります。
そのため、ロングテールキーワードをうまく活用しましょう。
4.音声検索のVSO対策ができる
ロングテールキーワードは複数のキーワードを組み合わせるわけですので、音声検索のように会話的になるという特徴があります。
VSO対策とは、音声検索最適化を意味しますが、ロングテールキーワードでSEO対策することで、結果としてVSO対策にもなるでしょう。
音声検索は、スマホの普及やスマート家電などにより、今後対策する必要性も高まっています。
そのため、ロングテールキーワードで今のうちからSEO対策をしておくと、今後の流れに乗り遅れることもないかと思います。
ぜひ今回の内容をもとに、ロングテールキーワードでのSEO対策に取り組みましょう。
ロングテールキーワードでSEO対策を行う3つのデメリット
1.多くのアクセスを獲得できない
ロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが800〜1200件くらいのボリュームとなります。
ですので、検索上位に表示されやすくはなるが、検索ボリューム数の関係であまり多くのアクセスを獲得できません。
しかしこれは、1つのコンテンツに限った場合の話です。
ロングテールキーワードで検索上位を達成したコンテンツが「複数」となれば、それだけ多くのアクセスを獲得できるようになります。
つまり、ロングテールキーワードのデメリット解消方法は、コンテンツの量を増加させると言うことです。
2.目にみえる成果が出るまでに時間を有する
先述のデメリットにも関わりますが、ロングテールキーワードは1つのコンテンツへのアクセス数が多くはないため、SEO評価を得るまでに時間がかかります。
また1つのコンテンツだけではなく、複数のコンテンツを上位表示させる必要がありますので、さらに時間がかかると思っておいた方が良いでしょう。
ロングテールキーワードには、このようなデメリットもありますが、諦めずにコンテンツの量を増加させていくことで徐々に成果に反映されますので、継続していくことがポイントとなります。
3.重複コンテンツのリスクが高まる
ロングテールキーワードで、同じテーマのコンテンツを制作していくと言うことは、重複コンテンツのリスクを高めます。
こんお重複コンテンツは、GoogleがSEO評価を下す際の判断基準となっており、WEBサイト内に重複コンテンツがある場合、SEO評価を下げます。
そのため、ロングテールキーワードを設定する際は、近しい検索意図の場合は1つのコンテンツにまとめるなどし、重複コンテンツを制作しないように注意しましょう。
ロングテールキーワードの設定方法
ロングテールキーワードを、なんの根拠もなく決定するのは危険です。
しっかりと順番を意識して、ロングテールキーワードを決定しましょう。
その順序は以下のとおりです。
1.狙うべきキーワードを決定
狙うべきキーワードの決定方法ですが、その流れをお伝えします。
ビックキーワード→ミドルキーワード→スモールキーワード
この順番で決定する方が良いでしょう。
最初から少ないキーワードの設定になると、ロングテールキーワードを決める必要がないからです。
ですので、まずロングテールキーワードの最初に来る「メイン」のキーワードを決定しましょう。
2.メインキーワードと合わせるキーワードを決定
先ほど、メインとなるキーワードが決定しました。
このフローではメインのキーワードの次に来る「サジェストキーワード」を決定します。
自身で選んで決定していくのも一つですが、「ラッコキーワード」という無料ツールがおすすめです。

私も頻繁に使用していますが、サジェスト機能がついているので、メインキーワードを入力すると、その後の候補キーワードを複数表示してくれます。
3.合わせたキーワードの検索ボリュームを調べる
先ほどのフローの中で出たキーワードを組み合わせて、ロングテールキーワードを作ります。
作ったロングテールキーワードの検索ボリュームが実際どれくらいあるのかを把握するため、「キーワードプランナー」を活用しましょう。

4.ロングテールキーワードの決定
ラッコキーワードでロングテールキーワードの候補となるキーワードを選び、組み合わせることでロングテールキーワードを作成しました。
そのキーワードをキーワードプランナーで調べ、ここで表示された検索ボリュームが1,000件未満であれば無事、ロングテールキーワードが決定となります。
ロングテールキーワードを見つけるツールの紹介
このロングテールキーワードを作成する際に、大変便利なツールがあります。
私も頻繁に使用しているツールで無料で使えるので、おすすめいたします。
Ubersuggest(ウーバーサジュスト)

このUbersuggestはSEO対策に向けて必要な「キーワード選定」を得意としているツールです。
有料版もございますが、無料版でも十分活用可能です。
競合他社サイトへの流入を得ているキーワードまで見ることができるので、分析にも効果的です。
キーワードプランナー

先ほどもご紹介しましたが、Googleが無償提供しているツール「キーワードプランナー」です。
本愛はリスティング広告を利用する際の検索ボリュームや、入札価格を把握するためのツールですが、ロングテールキーワードの検索ボリュームを調べる際にも有効です。
Google検索
実際にGoogleの検索窓に、メインのキーワードを入力します。
すると、このようにサジェストで複数のキーワードを提示してくれます。

このようにGoogleで一度検索してみるというのも忘れがちですが、おすすめの方法ではないでしょうか。
WEBマーケティングでの活用方法
ここまでロングテールキーワードについて解説をしてきましたが、大事なのはこの後です。
「決定したロングテールキーワードをどう活用するのか?」
この部分がWEBマーケティングでは、何より必要となるのではないでしょうか。
その際の活用方法を見てみましょう。
ロングテールSEOとは
ロングテールキーワードを活用した、「ロングテールSEO」と呼ばれるものがあります。
ビッグキーワードのみでのSEO対策は、中々難しい面もあるかと思います。
そこでロングテールキーワードを活用したロングテールSEOで上位表示を目指そうということです。
このロングテールSEOでは、「競合が少なく、上位表示させやすい」「コンバージョンが獲得しやすい」という強みがありますので、見てみましょう。
競合がすくなく、上位表示させやすい
ビッグキーワードで検索上位に表示されると、沢山のユーザーの流入が見込めるのですが、競合他社の存在が多く難しい部分もあります。
この部分の対策として、ロングテールキーワードを活用するわけです。
複数のキーワードを含ませていくごとに、競合他社の数が減っていきます。
なので上位表示させられる可能性も高く、おすすめできます。
そういうロングテールSEOの対策をしたコンテンツが複数あれば、ビッグキーワードで上位表示をするよりも、沢山の流入を獲得できるケースもあるため、ロングテールキーワードを意識したコンテンツ制作を意識しましょう。
コンバージョンが獲得しやすい
次にコンバージョンを獲得しやすいという部分ですが、ロングテールキーワードを検索窓に入力するユーザーは「目的が明確である」可能性が非常に高い傾向にあります。
例えば、(WEBマーケティング)は1万件以上のビッグキーワードです。
しかし、(WEBマーケティング 集客 強い)というロングテールキーワードでの検索ボリュームは非常に少なくなります。
このロングテールキーワードで検索するユーザーは「WEBマーケティングで集客に強い会社を探している」という「検索意図」が見てとれます。
このように検索窓に詳細にキーワードを入力するユーザーですので、WEBサイトに流入した際も、コンバージョンに繋がりやすくなるというわけです。
コンテンツマーケティングに有効な理由

このロングテールキーワードを活用するのであれば「コンテンツマーケティング」が有効であると考えます。
そもそも素早く検索エンジンの上位に表示させたいのであれば、リスティング広告を活用すれば上位表示されるわけです。
しかしリスティング広告をはじめとするWEB広告は「資本力」に勝さる企業が有利に働くようになっています。
しかし「資本力」に劣る中小企業は中々継続して広告に取り組むのは難しいかもしれません。
そこで中小企業がWEBマーケティングに取り組むのであれば、コンテンツマーケティングです。
「費用がほとんどかからない」という大きなメリットが何よりも魅力的です。
またコンテンツマーケティングでのデメリットである「時間がかかる」という点が、このロングテールキーワードを狙うことで解消されます。
つまり上位表示までの期間が「短縮され」かつ「ニーズが明確になっている」状態のユーザーが自社WEBサイトに訪れます。
ロンテールキーワードを活用することで、コンテンツマーケティングのデメリットを解消し、メリットを最大限発揮することができます。
これが中小企業が、WEBマーケティングに取り組む際の活用方法です。
コンテンツマーケティングについてや、種類などについてこちらで詳しく解説しています。
是非一度ご参考にしていただければと思います。
関連記事:
コンテンツマーケティングとは?成功するための手法やメリット、実践方法を解説
コンテンツマーケティングの8種類をご紹介!拡大方法とコンテンツの選び方
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本日は「ロングテールキーワードについて」「ロングテールキーワードの設定手順」「WEBマーケティングへの活用方法」についてご紹介をさせていただきました。
ビッグキーワードでの検索上位表示は、年々大変になってきております。
しかしロングテールキーワードを活用したロングテールSEOであれば、比較的短時間で上位表示を可能にできる可能性が高いです。
この戦略自体が中小企業に向いているものであるために、おすすめのWEBマーケティング手法であると言えます。
しかし本日の内容を理解せずに、ロングテールキーワードを設定してしまうと、自社のターゲットユーザーではないユーザーの流入が増加するなどの問題が出てきたりします。
ですので、今回の記事でロングテールキーワードを理解していただき、的確なキーワードで上位表示を達成させていただければと思います。
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